人はなぜ表現するのでしょうか？
表現したいと思うのでしょうか？

ひとは、様々なカタチで表現します。
話す、歌う、作る、描く、踊る、演ずる、奏でる、書く…。
いうまでもなく、これらは、ひとがひとでありはじめた時から始まった根源的なことです。
むしろひとであることそのものといっていい…。
「人生ほど、／生きる疲れを癒してくれるものは、ない」 とつづったイタリアの詩人がいるそうですが、そんな言葉がヒントになりそうです。

あなたは十分表現していますか？していない？なぜ？ 場所がない、時間がない、お金がない、機会がない？ 表現したいというキモチは、実は社会の様々なバリアで制限されがちです。
「もうひとつの美術館」は、障害者といわれるような様々なバリアをかかえている人たちの芸術活動をサポートすることからスタートして、その表現への志をベースに、だれもが表現活動本来の楽しさを感じることのできる場とすることをめざしています。

このフォーラムのテーマ「ほしにつながる森」は、このほし…地球…に住むいきものたち、それを表現する作品たちを「森」になぞらえ、表現されたものと作品の関係を解きほぐしていきます。16人の作家はそれぞれに自分自身のやりかたでいきものを通してそのつながりを表現しています。もちろんそこには、ちいさな山里の森から、地球への発信というわたしたちの思いも込められています。

◆出展作家
伊賀高史、市村由男、稲葉隆男、内山智昭、神山悦雄、川村紀子、西須真二、佐々木卓也、舛次崇、鶴貝典子、西村猛、深田桂三、宮田英雄、八島孝一、柳剛、山本頼子