もうひとつの美術館

展示スケジュール2004Exhibition Schedule

こころの万華鏡 “癒し”としての自己表現

2004.6.5 - 9.5

こころの万華鏡(表)
こころの万華鏡(裏)
37年間におよぶ精神病院の「造形教室」。自己表現の場として、そこからは自らを“癒し”、支えていく、「営み」としての創作が行われている。

1967年から東京足立病院、丘の上病院(95年閉院)、平川病院などで、造形家、安彦講平氏によって行なわれている「造形教室」。そこで彼が目指し、試行してきたものは、いわゆる「教育」「治療」のための描画ではなく、それぞれが自由に描き、身をもった自己表現の体験を通して、自らを癒し、支えていく、それぞれの「営み」としての創作です。その表現の形、方法もいろいろです。油絵具、マーカー、ボールペン、マンガ、コラージュと多彩な作品と作家を紹介します。

心の病をかかえた人たちの自己表現とは、時代や社会から抑圧された世界からのメッセージである。意識と無意識の交錯するところに「イメージの世界」があり、そのイメージは無意識から意識へのコミュニケーションのメディアでもある。安彦さんの絵画教室の人たちは、92年来『“癒し”としての自己表現』を開いている。その「イメージの世界」を「解釈するよりも鑑賞してほしい」と願ってきた。「“癒し”としての―—」と名づけたのは、人間の無意識内に存在する自己治癒の力に対する畏敬の念がこめられているのである。(播磨靖夫『“癒し”としての自己表現』より エイブル・アート・カンパニー、2001)

◆出展作家
 
会  期 2004年6月5日(土)— 9月5日(日)
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休 館 日 月曜日・火曜日休館(ただし休館日が祝日の場合や予約団体には開館します。)
入 館 料 大人 500円、18歳以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方・賛助会員 300円、正会員 無料
団体20名以上 10%引(要予約)
主  催 特定非営利活動法人もうひとつの美術館
後  援 栃木県、栃木県教育委員会、馬頭町、馬頭町教育委員会、下野新聞社、朝日新聞宇都宮総局、毎日新聞社宇都宮支局、読売新聞社宇都宮支局、栃木よみうり、NHK宇都宮放送局、とちぎテレビ、栃木放送
助  成 芸術文化振興基金
協  賛 トヨタ自動車株式会社

*内容などの詳細については、もうひとつの美術館までお問い合わせください。
tel&fax:0287-92-8088 E-mail:mob@nactv.ne.jp