2018.7.10-11.25
静岡県に、2012年より先駆的な活動をしている「waC*」(wonderful art COMMUNITYの略、通称ワック)という名のアートグループがあります。ワックに所属するメンバーは静岡県立藤枝特別支援学校を卒業した個性的な芸術家たち。彼らは毎月1回集まり、創作活動をしています。在学中に美術部に所属した彼らに卒業後も創作活動を続けて欲しいと、現役の美術の先生を含めた有志たちによってワックは結成されました。ワックで生まれた作品は、既成の枠にとらわれず、各自それぞれの世界を持ち、色鮮やかに、独特な色使いで表現されています。
一方、栃木県では、美術部のある特別支援学校は少なく、高等部において美術は生活単元に組み入れられるところが多いのが現状です。そのような環境の中で、障害を持った若い作家たちは家族や周囲の関係者などに支えられながら、個性豊かに力を発揮しています。
また、群馬県では、2002年よりNPO法人となった「工房あかね」、そして2014年から障害児者の保護者たちが集まり活動を始めた「あめんぼ」も、共に障害者の芸術活動を支援しています。
このたび、静岡と栃木と群馬から、25歳以下の若い作家たちの創る力強く、個性的な作品の数々をご紹介いたします。障害をもつ子どもたちが創作を始め、さらに継続していくための特別支援学校・家庭・支援の場などの創作環境のあり方に着目しながら、「アートの育ち方」に思いを巡らすきっかけになれば幸いです。
◆出展作家
静岡県
[ワック所属] 大石 理央、河村 竜太郎、田中 亮、関谷 早央、山本 鷹一、小塩 祐二、園田 康貴、榎田 真季、高原 麻衣、天野 嘉人、杉浦 愛菜、小杉 富士夫、増田 亮太、中谷 匠、石井 秀基、高井 美幸、田中 拓実、 杉本 英司、鈴木 隆志、西下 紘生
栃木県
[県立益子特別支援学校所属] 飯山 太陽
[県立益子特別支援学校所属、こどものアトリエ遊美] 羽石 充花
[宇都宮大学教育学部附属特別支援学校所属] 塩野 悠斗
[(株)万蔵所属] 川島 直人
群馬県
[あめんぼ所属] 井上 理弓、生方 佑樹、高瀬 優、中島 龍生、西出 裕香、りんたろう
[工房あかね アトリエART・ON所属] 池田 祐樹、黒澤 直啓
会 期 | 2018年7月11日(火)— 11月25日(日) |
開館時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休 館 日 | 月曜日休館(但し祝日開館し、翌日の火曜日休館します。) |
入 館 料 | 大人 800円、大学生 500円、小中高生・70歳以上・障害者・重度の方付添い 400円 団体20名以上 10%引(要予約) |
主 催 | 認定特定非営利活動法人もうひとつの美術館 |
助 成 | とちぎコープNPO助成 |
協 賛 | (株)ノヴァ、(医)社団ヨゼフ会、(有)メルティングポットデザインショップ 鷲子山上神社 (株)田島工業 乾徳寺 深谷建設(株) (株)ダイサン印刷 やまなみ工房 |
後 援 | 栃木県、栃木県教育委員会、那珂川町、那珂川町教育委員会、NHK宇都宮放送局、下野新聞社、朝日新聞宇都宮総局、毎日新聞社宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局、東京新聞宇都宮支局、とちぎテレビ、栃木放送、エフエム栃木 |
協 力 | waC*、あめんぼ、宇都宮大学附属特別支援学校、栃木県立益子特別支援学校、(株)万蔵、NPO法人工房あかね、こどものアトリエ遊美、宇都宮大学教育学部 梶原良成研究室 |
*内容などの詳細については、もうひとつの美術館までお問い合わせください。
tel&fax:0287-92-8088 E-mail:mob@nactv.ne.jp