2021.7.16-11.23
開館20周年記念の今回の展覧会では、鹿児島市にある社会福祉法人太陽会 しょうぶ学園の活動を紹介します。
社会福祉法人 太陽会では、知的障害者更生施設 しょうぶ学園を1973年に開設。利用者の感性溢れる創作の姿勢に魅せられ、下請け作業をやめ、1985年から活動を「工房しょうぶ」とし、木工・陶芸・染め・織り・刺繍・和紙・園芸・パン作りなどの工芸を中心にした利用者の個性を発揮できる環境づくりに転換しました。2001年には民族楽器を中心としてパーカッショングループ「otto(おっと)」を 結成したり、以来“地域に根差した個性あふれる福祉文化の創造”をコンセプトに施設活動が「与えられる」側から「創り出す」側になることを目標にしょうぶ学園は活動しています。(ホームページより https://shobu.jp)
障害者たちの創作活動や表現は、行為として毎日の生活の中に存在していることが多く、親や施設職員などの関係者が障害者の日常の生活環境を整え、その中で生まれた行為や表現に対して共鳴し、協力し、発信して初めて社会に届きます。しょうぶ学園ではそれらを実践してきました。
本展覧会では、しょうぶ学園で作られた、縫・木・陶・絵などの、既成概念を超えた作品の数々を展示するだけでなく、それらの“作品”となる表現が生まれる環境を整え、生まれる瞬間に立会い、時には共同制作したり、日常生活を支える「人」(施設職員などの関係者)にもスポットを当てて”作品”のできるまでを作品と映像を通してお伝えします。
作品そのものだけでなく、作品・表現ができるまでの“過程”や“場所”、作家と作家の表現・行為に共感した人との“関係”を探り、アートの生まれる“環境作り”について考えてみたいと思います。
※今回の展覧会では、しょうぶ学園の作家たちの制作の様子などを映した映像作品を手持ちの端末でご覧いただけます。各所にQRコードを設置いたしますので、スマートフォンやタブレットなど対応端末をお持ちの方はぜひご持参ください。
◆出展作家
有村アイ子 / 池山麻智子 / 石野敬祐 / 今村哲也 / 鵜木二三子 / 大島智美 / 翁長ノブ子 / 神村八千代 / 記富久 / 坂元郁代 / 高田幸恵 / 高山一郎/ 中田麻美 /中村哲平 / 野間口桂介 / 濱田幹雄 / 東信枝 / 福満信夫 / 不笠武志 / 藤村直樹 / 前野勉 / 溝口ゆかり / 村田夏子 / 森節子 / 吉盛貢世 / 吉本篤史 / 米山宜秀 / 米徳万里子
展覧会名 | ありのままがあるところ しょうぶ学園 |
会 期 | 2021年7月16日(金)— 11月23日(祝火) |
開館時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休 館 日 | 月曜日休館(祝日の月曜日は開館し、翌火曜日休館) |
入 館 料 | 大人 900円、大学生 600円、小中高生・70歳以上・障害者・重度の方付添い 450円、障害のある小中高生 300円 団体20名以上 10%引(要予約) |
出展法人 | 社会福祉法人太陽会 しょうぶ学園 |
映像制作 | 板谷 秀彰 |
主 催 | 認定特定非営利活動法人もうひとつの美術館 |
助 成 | 公益財団法人朝日新聞文化財団 |
協 賛 | 曹洞宗乾徳寺 / 鷲子山上神社 / 士フィルムビジネスイノベーションジャパン(株) / やまなみ工房 / (有)メルティングポットデザインショップ / (医)ヨゼフ会 / 馬頭院 / (株)ダイサン印刷 / ギャラリーバーン / 大戸孝男税理士事務所 / (株)ル・リオン |
後 援 | 栃木県 / 栃木県教育委員会 / 那珂川町 / 那珂川町教育委員会 / NHK宇都宮放送局 / 下野新聞社 / 朝日新聞宇都宮総局 / 毎日新聞宇都宮支局 / 読売新聞宇都宮支局 / 東京新聞宇都宮支局 / とちぎテレビ / 栃木放送 / エフエム栃木 |
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業 |
*内容などの詳細については、もうひとつの美術館までお問い合わせください。
tel&fax:0287-92-8088 E-mail:mob@nactv.ne.jp